ユーザインタビュー
百万件を超すCM映像・CM好感度データも、一瞬のうちに検索・閲覧!
データ管理から資料作成まで、FileMaker Pro で業務を幅広くフォロー
多角的な検証を可能にするデータベース
株式会社 東京企画が主催する「CM DATABANK / CM 総合研究所」では、日本国内で放送されるTVコマーシャルの分析から、コンサルティング・情報提供、「月刊CM INDEX」「年刊CM好感度白書」などのデータブックの発行、CM専門テレビ番組「CM INDEX」の制作まで、CM事業を幅広く展開しています。同社のCM分析は<CM表現>、<CM投入回数>、<消費者のCM評価>を軸に構成され、「3元クロス検証データベース」と呼ばれています。この多角的な検証には膨大なデータを要しますが、すべてのデータを集約し、一元的な管理を可能にしたのが FileMaker Pro でした。今回はCM DATABANK / CM 総合研究所のデータベースについて、企画管理部長・高井真知子氏にお話を伺いました。
「弊社がデータベースを利用したCM分析を開始したのは1980年代後半ですが、分析が必要なデータは毎年飛躍的に増えていきました。テレビCMって、毎日新しいものが次から次へと放送されますから。現在管理しているデータだけでも、<CM映像>が現在40万件。これは1年に約2万件が追加されます。次に、そのCMが、どの局でいつ何回放送されたかという<放送回数履歴>が累積で900万件で、1年に約150万件が追加されます。そして月2回・3千人の視聴者を対象とした<CM好感度>のアンケートデータが累積で96万件。これは1年で約12万件が追加されていくんです。そのほかにも企業情報ですとか、コンビニエンスストアのPOSデータなども管理するわけです」。
日々更新されるデータを管理するために、FileMaker Pro を導入するまでは大変な労力を費やしたと高井氏。「(導入前のデータベースは)ずっと増築、増築でやっていたので、ちょっとした変更にもとても手間がかかっていたんです。それまでも、お客様に提供するデータの加工などに、部分的に FileMaker を使っていたんですが、どうしても過去のデータと加工したデータに差分が出てきてしまう。そういう微妙なデータのケアは社内的にもかなりストレスになっていたんですね。
一時期は4つのデータベースを稼動させていて、そうすると月に1回大がかりな同期化をおこなわなければならなかったんです。それぞれのデータベースの管理者が最低でも4人、データの整合性のチェックには10人前後のスタッフが、1週間程度その作業にかかるといった感じ。ですからとにかくすべてのデータを一元的に管理できて、なおかつ『同じ商品のCMデータをテキスト・数値・静止画・映像を揃えて時系列順に用意してほしい』といった要望にも柔軟に対応できる方法はないかと、社内でもずっと検討していたんです」。
パワフルでありながら簡単で柔軟
FileMaker Pro の“敷居の低さ”に勝るものはなかった
「次に、いろいろと選択肢はありましたが、検討の結果、FileMaker Pro を選択しました。その理由のひとつとして、 FileMaker Pro が、バージョン7になって、最新のリレーショナルアーキテクチャが採用されたり、取り扱い可能なデータ容量が1ファイルあたり8テラバイトにまで拡張されるなど、劇的に進化したことが、まず挙げられます。また、これだけパワフルなデータベースに対して、レイアウトを作成することも変更することも、簡単に素早くおこなうことができ、しかもデータの関連付けも柔軟に変更できる点が、わたしたちが求めていたデータマネジメントに欠かせないと判断しました。毎日誕生する新しいCMを日々蓄積していくと、CMが、企業の戦略によってさまざまなバージョンに拡張したり、こちらで分析していたカテゴリから新たなカテゴリへと成長したりするので、データの関連付けまでも変更することが要求されるのです。これには、FileMaker Pro がそなえる柔軟な開発環境でなければ、対応できません。結局、FileMaker Pro の柔軟で簡単という“敷居の低さ”に勝るものはないという結論になりました(笑)。そして、株式会社ジェネコムと社内スタッフの協同開発というかたちで、今から 1年半前に開発がスタートしました」。
新たなデータベースにそれまでのデータを移行し、テストを始めるまでに半年。完全稼動は2005年の12月と、約1年のスパンを経て完成したと高井氏。次ページでは、その詳細をご紹介します。

