ユーザインタビュー
人と人との交流があるショップであり続けたい
有限会社ハイファイ 取締役 大江田 信氏(右)、スタッフ 大江田千恵子氏(左)
今なお変わらぬ音楽トレンドの発信地“渋谷”。1982年、中古アナログ・レコードを輸入販売する「ハイファイ・レコード・ストア」は、この地に店をオープンしました。以来、再生メディアがCDやインターネットを利用したダウンロードに広がるなど、音楽を取り巻く環境が変遷していく中、デジタル音源とはひと味違うアナログ・レコードの魅力を伝え続けてきました。この店のオーナーである、有限会社ハイファイの取締役、大江田 信氏に詳しいお話をうかがいました。
1. FileMaker Pro は、ショップ運営をサポートする心強い“番頭役”
「昔、手広く商売をする店には“番頭さん”がいましたよね。商売のイロハを知り尽くし、店の経営を切り盛りした番頭役が、専門性の高いビジネスには必要だと思うんです。私にとって FileMaker Pro で作ったデータベースシステムは、いわばその番頭にあたります。」
年に4~5回アメリカに渡り、売れ筋の中古レコードを自ら買い付けてくるという大江田氏。店頭商品、在庫、販売実績の詳細、発注商品、お客様から探すことを依頼されている商品などを中心にまとめたデータは、約48,000件に及ぶといいます。
それでは、FileMaker Pro が、このデータをどのように扱いながら“番頭役”をこなしているのかを見てみましょう。
第一の役目は、柔軟な検索機能を生かした素早い顧客対応の支援です。「各々の商品データには、アーティスト名、タイトル、内容解説、音楽ジャンル、ジャケットの写真、在庫数、価格など、必要な情報をすべて載せこんでいます。こうしておくと、お客様から問い合わせがあったときも、それぞれの属性から簡単に検索ができるので、即座に対応することができます。」
拡大表示また、手書きでは大変手間がかかるプライスカードの作成にも力を発揮します。「FileMaker Pro のボタンスクリプト機能を使うことにより、ボタンをクリックするだけで、中古レコードのリセールに必要なプライスカードが印刷できるようになっています。」
プライス・カード
さらに、FileMaker Pro はオンラインショップ運営の一翼も担っています。
「毎日、業務終了後にオンラインショップに掲載する商品リストの更新をおこなうのですが、 商品管理ファイルからテキストファイルへの書き出しという一連の処理は、FileMaker Pro で作成したボタンを押すだけで、一括処理できるようにしてあります。」
加えて、オンラインショップに届いた受注に対する応対メールの自動送信も FileMaker Pro の役割です。数種類のボタンの中からふさわしいものを選んでクリックするだけで、メールが作成、送信されるのです。その際、送付先の住所に応じて送料が自動計算されるなど、諸経費も FileMaker Pro が計算式を使って自動的に処理するよう設計されています。
ボタン一つで、手間がかかる検索や帳票処理、顧客事情に合わせたメール送信などを即座にこなす FileMaker Pro は、たしかに現代の“番頭役”と言えるのかもしれません。
さらに、この“番頭役”は、通常の店頭業務を超えて音楽愛好家同士の「心のキャッチボール」も演出しているようです。


